ReachMoon

アプリ開発チーム”ReachMoon”のブログです。

Admobの広告配信が制限された話

 

 

「俺、なんかやっちゃいました??」

 

某ジャンルの小説、漫画などで最近よく耳にするセリフ。

無自覚な主人公が世間一般の常識から外れたチートスキルを無自覚にお披露目してしまい、集めた視線に向けて放つセリフである。

 

違う。やっちまいました。Admobアカウントの広告配信が数日前(6月3日より)に停止(いわゆる垢バンってヤツですね。)されてしまいました。

 

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今回はその経緯も踏まえ何が起こったかを記録に残しておこうと思います。

いや、自分でも良く経緯が分かってないんだけど……

同じような状況に陥る人を少しでも減らせるように情報提供をしようと思います。

(実際はネタにしたいだけって事は内緒)

 

最初に伝えておくと、バナーをクリックすると垢バンされるという話は聞いていましたが、どうやら垢バンされる条件はそれだけでは無いようです。

アプリを立ち上げる等の行為も場合によっては配信制限の対象になるようです。

その辺りも含めて書いていこうと思います。

 

はじめに

 全ての始まりはココから。

去る2020年5月26日、ReachMoonの初タイトルとして「7thRoomEscape」をGooglePlayよりリリースしました。

play.google.com

 

このアプリはティラノビルダーで制作しているんですが、世界中から英知を集結させ(ネットで情報収集してんやわんやして)無料広告(バナー)を表示させることに成功しました。

 

これで少しは収入が入る! そう思ったのも束の間、事態はそう簡単ではありませんでした。

 

DL数が伸びない!

最初の一週間、DLは全く伸びませんでした。

同じ週にリリースされた無料アプリはどんどんDL数を伸ばしているのに?

まぁ仕方ないヨネ。これが現実ダヨネ。なんて事を考えていました。

 

DL数が伸びない間も私はせっせせっせとアプリを立ち上げ、アプリを起動させていました。あぁ、今日もバナーが表示されている。いずれこのバナーは私の糧となる。

そう信じてアプリを立ち上げ、アプリを落すという行為を繰り返していました。

メッカに向かって日に何度も拝礼を繰り返す敬虔なる信者のように、アプリを朝に立ち上げ、昼に立ち上げ、夜に立ち上げ、辛いことがあらば立ち上げ慰み、悲しいことあらば立ち上げ心の支えとし、作業に飽きれば立ち上げニヤニヤする。そんな一日を過ごしていました。

 

っていうか、ReachMoonとしてリリースした初アプリだし立ち上げるだけなら無料デショ? バナーに触れなければ問題ないでしょ? 数日は嬉しくって意味も無く何度も立ち上げちゃうデショ? これがいけなかった。

 

ある日、広告表示がされなくなった!?

リリースして1週間ほどした6月3日。事態は急変しました。

急にバナーが表示されなくなったんです。

 

バナーが表示されなくなったことをネットで調べてみると、

 ①自社のアプリのバナーをクリックすると垢バンされた。

 ②リリース、アップデートの際に表示されなかった。

 ③広告のストック(表示回数)が規定値になった。

 ④広告のリクエストが少ない。

 ⑤なぜか理由もなく広告が表示されなくなった。

 

等の情報が……

 

①の話。これはadmobのプログラムポリシーにも記載されていることなのですが、パブリッシャーが自身のアプリに掲載された広告をクリックしたり、手動やツールを使って広告のクリック数を作為的に増やす事は禁止されています。
そのような行為を行った場合は広告の掲載がストップする事があります。

 

詳しくはadmobのプログラムポリシー>無効な操作を防止する に記載があります。

support.google.com

 

これは事前に聞いていたので立ち上げてバナーをクリックしないように注意していました。これじゃないよな。


②の話。

これは広告の設定をしてから広告の発行まで数時間程度、時間が掛かるとの事。
他にも広告が表示されない一般的な理由としてadmobに記載があります。

 

support.google.com

 

広告はリリース後、一週間は表示されていたのでこれでもなさそうです。


③ですが、admobには広告のストック(表示回数)が設定されているようです。
広告の表示回数が個人やユーザー層に対して規定回数を超えると表示されなくなるようです。


ん? ストック数? DL数が無いのに規定回数を超えるなんて事もないでしょ?
って事で、これでもなさそう。

 

④について
広告のリクエストが少ない……

 

あっ、もしかしてコレですか?? ……いや、それにしてもいきなり配信を取りやめるなんて。何か通知してくれてもいいような気がするんだけど……

 

⑤の理由不明については2019年ころから発生しているようで、Admob(Adsence)側のシステムの改修により無効なトラフィック(作為的なクリック行為)やトラフィックの品質(広告のリクエスト状況)が確認できない場合、配信を制限、無効にする場合があるとの事。こちらは④の理由も含まれる場合もありそう。

 

という事で、たぶん④の『広告リクエストが少ない』が原因ではなかろうかと……

めでたしめでたし。

 

そうじゃなかった。

広告のリクエストが少ないから表示されなくなったんだ。それなら仕方ない。
理由が分かった事で、私はその後も日に数度、アプリを立ち上げてニヤニヤする日々を送っていました。

アプリにバナーが表示されなくなって数日たった6月7日。
突然、メールで通知が来ました。

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Googleからの通知メール

無効なトラフィック
えっ? それってもしかしてアプリを立ち上げてニヤニヤしてたこと?
タップとかしてないんだけど、マジかぁ。

た、対処法は? ってなんで英語やねん!!

(30日程度、経過観察します。その間、しっかり自分を見直せってことみたいです。)

 

調べてみた

admobではプログラムポリシーで”無効なトラフィック”を禁止しています。
無効なトラフィックの詳細については下記参照。

support.google.com

その中の記載に

 

 

無効なトラフィックとは、広告主様の費用やサイト運営者様の収益を作為的に増加させる可能性のあるクリックやインプレッションのことです。無効なトラフィックには、意図的な不正トラフィックや偶発的クリックが含まれます。

 とありました。

 

無効なトラフィックにはクリックだけでなく、インプレッション(広告の表示回数)も含まれるようで、どうやらこれに引っかかったようです。
(いや、そんなに頻繁に表示させてたっけ?)

 

さらに、こんな記述も……

support.google.com

この中の”広告のトラフィックとアプリユーザーを把握する”には
ユーザーが無効なトラフィックに関連する疑わしい行為をしていないか、以下の点を確認するように記載しています。

 ・ユーザーのアクセス元はどこか?
 ・ユーザーはアプリでどのように行動しているか?
 ・ユーザーはアプリのどの画面を閲覧しているか?

 

ここ数日の私の行動……

 ・ユーザーのアクセス元はどこか? →私
 ・ユーザーはアプリでどのように行動しているか? →立ち上げてニヤニヤしてる
 ・ユーザーはアプリのどの画面を閲覧しているか? →タイトル画面しか表示してない

 

つまり、無効なトラフィックとして私の一連の行動が引っかかったというわけです。
うっ、まじかぁ……

 

最後に

リリースして数日、アプリのDL数が伸びました。
新着アプリとしてGoogleStoreに並んだからみたいです。
本アプリは英語版にも対応していて国内だけでなく、他の国でも配信をする設定にした事で、新着アプリに掲載するのが他より遅れたみたいです。

その結果、バナーが表示されていない状態でDL数が伸びる事に。
なんでこのタイミングで……

天網恢恢疎にして漏らさず。(お天道様は見てます)
怪しい行動は控えましょう。それでは、今回はこれまで。